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店長が贈るインターネットの楽しみかた。インターネットの歩き方的ブログ

土曜日, 9月 09, 2006

新・気仙沼の味に合格点

新・気仙沼の味に合格点ー三陸河北新報社
消費者モニターが試食
地場産業振興協/
おいしい/包装もきれい/また食べたい/


 気仙沼・本吉地域地場産業振興協議会(会長・鈴木昇気仙沼市長)の初めての試みである「地場産品モニター試食会」が五日、ホテル気仙沼プラザで開かれた。公募した消費者モニター七十人をはじめ関係者ら合わせて約百人が出席。十六社二十二品目の地場商品を味わいながら、品質や風味、パッケージ包装などをしっかりとチェックしていた。

 会場の左右に並んだテーブルには、二十二品目の地場産品が勢ぞろい。市場ではまだ発売されていない開発商品や新商品なども含まれ、出展業者側の関心の高さをうかがわせた。

 二十代から七十代までの消費者モニターは二つのグループに分かれ、地酒の試飲を皮切りに水産加工品やそば、お菓子などを次々に試食。風味や食感、価格、パッケージデザインといった各項目を五段階などで評価していた。

 二歳半の長男を連れて参加した本吉町前浜の主婦佐藤佳代さん(二七)は「(ヨシキリザメの肉を使用した)シャークナゲットがお肉と同じ食感でおいしかった。地元に住んでいても食べたことのない商品ばかりで、自分にとっても良い機会になった」とにっこり。

 六十代の女性は「卯の花と蒲焼きにした二種類のさんまの笹寿司がとてもおいしかった。一口大で食べやすかったことに加え、見た目やパッケージも美しく、また食べてみたい気持ちになった」と感想を語っていた。

 だが、「商品の中には苦みがあり、後味が悪いものもあった。期待していた割にはいまひとつだった」と話す五十代の主婦もいた。

 気仙沼市商工課物産振興係の紹介で仙台市から駆け付けた県職員の角田康さん(三三)は「気仙沼・本吉地方の地場産品のレベルは高い。味もさることながら地元住民にこうした機会を提供するという企画自体が素晴らしい」と話していた。

 関係者は「出展業者側もモニターの意見や感想に素直に耳を傾けることが大切だ。それが郷土性豊かな地場産品の開発や消費拡大にもつながる」と強調していた。